子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「な、なによ」

「あんた、最後に彼氏がいたのはいつよ?」

えっと……数年前を思い出して、指折り数えていく。

「3年前……かな」

「かあー。枯れてんねえ、紬。あんた、干からびてない?」

「だ、だって……」

干からびてるなんて……すごい言われようだ。
否定しきれないところが嫌すぎるんだけど……

「仕方ないじゃん。将来の話とか持ち出されて、結婚する気はありませんって宣言しなきゃいけないのよ。年齢的にも、そういうことがますます出てくるだろうし」

呆れたジト目で見てくる綾に、なぜか言い訳がましく言ってしまう。なんで私の方が焦っているのか……

「はあ……紬は無駄に家事能力が高いからね。家庭的で美人。そりゃ、嫁にしたくなるわ」

いや、美人とは思わないけど。
仕事柄、家事能力が高いのは認める。〝家庭的〟なんてのも、これまで何度か言われた。

でも、実際のところ家事能力が高いだけで、全く家庭的なんかじゃない。

だって、しつこいけれど、結婚に夢も希望も憧れも抱いていないのだから。


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