子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「まあ、いいや」

2杯目に注文したレモンサワーを一口飲んで、綾が仕切り直してくる。

「で、どうやって子どもを授かる気?」

「それは、コウノトリが……なんてことは思わないけど。独り身だと、里親は無理だしね。まあ、それだとそもそも実子じゃなくなるし」

ポイっと焼き鳥を一つ口に放って、思案する。

「精子提供なんてのもあるけど、費用がねぇ……相手がどんな人かもよくわからないし」

全く良い案は思いつかない。
けれど、年齢的なリミットは年々近付いてくるわけで……

「じゃあ、なに。今の話から導き出される答えなんて明確じゃん」

「は?」

全てを悟った感満載の綾を、ちらりと見る。
私が数年悩んできたことを、一瞬で解決するって一体なに?


「つまり、知っている人から無償で提供してもらえばいいじゃない」

「なにをよ」

なんだか、残念な子でも見るかのような視線を向けてくる綾を、軽く睨みつける。

「要するに、手っ取り早く知り合いの男とヤレばいいのよ」



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