子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「つーむーぎちゃん!!」

突然、背後から声をかけられて、ピクリと肩が跳ねた。
そっと振り返ると……

「橘さん!?」

「そうそう。橘さん」

ん?酔ってる?
居酒屋だから当然と言えば当然なんだけど。

橘さんは、ビールを片手にズカズカと近付いてくると、そのままさっきまで綾が座っていた席にドカリと座った。

この人、一人で飲んでたのかしら?
訝しげに見る私を気にもせず、橘さんは機嫌良さそうにしている。

「えっと……お一人だったんですか?」

「ん?少し前まで連れがいたんだけど、今は一人」

「そ、そうですか……いつから私に気付いていたんですか?」

そう聞いた途端、橘さんはニヤリと悪そうな笑みを浮かべた。

前屈みになって、人差し指をくいくいっとさせてくる。近付けってことだろう。
わずかに警戒心を抱きながらそっと近付くと、橘さんはますます悪そうな笑みを深めた。




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