子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「あげよっか、俺の?」

「は?」

なんの話をしているのだろう?さっぱりわからない。

困惑する私を、おもしろそうに見つめてくる彼は、相変わらずイケメンだ。

眉間にシワを寄せて首を傾げると、橘さんは私の耳元にさらに近付いて囁いた。


「俺の精子、提供しようか?」


さっと体を離して、耳を押さえる。

今この人、なんて言った?

突然のことに、私の脳は機能停止したようだ。
なんとか、くすくす笑う橘さんを睨むことはできたけど。

「大丈夫?紬ちゃん。」

〝ちゃん〟に、からかいが滲み出てるし。

「子ども、欲しいんでしょ?」

こ、この人、ほぼ最初から私に気付いて、話も聞いていたんじゃん。
恥ずかしいやら、なぜか悔しいやら、愕然としてしまう。



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