子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「俺、けっこう条件はいいと思うぞ」

条件?
首を傾げる私に、橘さんは指を折りながら楽しげに話し始めた。

「まず、見栄えがいいだろ。それから最終学歴は有名大卒業だろ。頭もいいぞ。年収はそこらのサラリーマンなんて目じゃない。あまり使わないから無駄に金はある。もちろん独身だし、今はフリーだ」

た、確かに。条件だけ聞けば、ものすごくいい。独身女性からしたら、絶好のお婿さん候補だろう。
特に、優秀な遺伝子を!!とは思ってなかったけれど……この人は、それもクリアしている。

「だ、だからといって、仕事相手のあなたに迷惑をかけるわけにはいきません。なんのメリットもないじゃないですか。私、成功報酬を払うとか考えてないですし」

へたに知っている相手とお金の絡むやり取りをするぐらいなら、契約のちゃんとし機関に頼った方が、後々厄介なことにならないだろう。近すぎる相手とは無理だ。

「メリット?そんなん大アリなんだけど」

「は?」

いやいやいや。何もないでしょうが。

もし私の気が変わって、認知しろって言い出したらどうする?
養育費を請求したら?
遺産をよこせって言ったら?

どう考えても、デメリットしかない。



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