子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「ここは……」

土壇場で逃げ出すとでも思われてるのか、タクシーを降りた後も掴んだ手は離してもらえない。

「俺の家」

さすが稼いでいる社長さんだけあって、高級そうなマンションだこと。

ダークブラウンの外観を繁々と見ていると、時間の無駄と言わんがばかりにぐいぐい手を引かれ、あっという間に部屋まで連れてこられてしまった。

だんだん酔いも覚めてきたのか、自分が橘さんのマンションにいることが鮮明になってきて、焦りなのかなんなのか、急にドキドキしてくる。

「お、お邪魔します」

先に入っていく橘さんに続いて、玄関で靴を脱いだ瞬間、たくましい腕に囚われてしまう。

「ちょっ」

すぐさま口を塞がれて、私の抗議は言葉にならない。
おまけに最初から舌を入れてくるし。

はじめこそジタバタしていたのに、すごく気持ちよくて、だんだん体の力が入らなくなっていく。



< 58 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop