子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「ん……」

顔に当たる光が眩しくて、気持ちよく寝ていたというのに目が覚めてしまった。
けれど、眩しすぎて目が開けられない。

なんだか体が怠い。
寝返りを打とうにも、体の怠さと何か硬いものに邪魔されて、身動きがとれない。

「おもっ……」

状態を確認したくて、必死にまぶたを開ける。

「えっ……」

視界に飛び込んできたのは、見覚えのある人物だった。

「た、橘……さん?」

ハッとして、今いる場所を見回す。そして、最後に自身の現状も。
裸の私に腕を巻きつけて寝ている橘さん。彼もまた裸なわけで……

不意に昨夜の情事を思い出して、顔を赤らめた。
酔っていたとはいえ、なんてことを……

今さら後悔しても状況は変わらないというのに、やっぱり後悔に襲われる。

せめて服を着たくて、なんとかこのたくましい腕からの脱出を試みていると、隣からくすくす笑う声が聞こえてきた。

「なあに慌ててんの、紬ちゃん」

揶揄うように〝ちゃん〟付けで言われてるのに、それに言い返す余裕なんてない。

「は、離してください」

「んーやだ」

掠れた声が無駄にセクシーで、甘えるように耳元で言われてピクリと体が跳ねた。


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