子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「寝起き早々に、なにしてくれてるんですか!!」

顔を真っ赤にしてやっと抗議の声を上げたのは、目覚めてから2時間以上経ってから。
ただ今、午前11時。

あの後散々責められて、足腰の立たなくなってしまった私。お姫様抱っこで強制的に浴室に連行され、体を隅々まで洗われてしまった。
もちろん、洗うだけでは終わらなかったわけで……

「なにって、ナニに決まってるじゃん」

悪びれもなく太々しく言ってのける彼に、イライラが募っていく。

「合意のないまま……」

「合意?確か……〝望むところよ〟って啖呵を切られた気がするけど?」

「うっ……」

確かに言った。
酔いが回って、売り言葉に買い言葉じゃないけれど、そんな勢いで言ってしまったのは、悲しいかな、しっかり覚えてる。

「で、でも、あんなに何度も、しかも朝からなんて!!」

「でも、気持ち良かったんでしょ?紬ちゃん」

「なっ……」

た、確かにそうだけど……
なんなら、自分から腕や舌を絡めた記憶もあるけれど……

「そ、それでも……」

「ま、とにかく、なんか食おうぜ。さすがに昨晩からの激しい運動で腹が減ったわ」

「は、激しい運動!?」

恥じらいなのか怒りなのか、体がぶるぶると震えて、何も言い返せやしない。

「ほら、紬。俺んちなんもないけど……ああ、パスタぐらいならあるかな。レトルトのソースでよければ。食おうぜ」

まさかここで、私が何か作りますと言い出す気にもなれず。
お腹が空いていたのも事実だし、一まず彼に従うことにした。






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