アオハルの続きは、大人のキスから


 一人じゃない、そう思えて泣きたくなる。キュッと胸の辺りで手を握りしめる小鈴に、叔母は笑顔で促してきた。

「ねぇ、小鈴。今日は泊まっていきなさいな。叔母さん特製のお煮染め作ってあるのよ。それに濡れ鼠じゃない。あら、待って? 小鈴、熱がない?」

「……そういえば、なんかボーッとする」

 決断しなくてはいけないことが一気に押し寄せてきたため、頭が混乱して疲れているとは思っていた。だが、このだるさは熱が出ているからだったようだ。

 寒気がするとは思っていた、そう言うと、叔母の目尻がキッと上がる。

「寒気がすると思った、じゃないわよ! ほら、母屋に行ってさっさと寝る!」

「う……はーい」

 甘やかしてくれる存在がいるというのは、なんて心強くて温かい気持ちになるのだろう。


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