アオハルの続きは、大人のキスから


 小鈴は叔母の腕に抱きついて甘えてしまう。自分はいい大人なのに、と思うが、今は少しでいいから甘えさせてもらいたい。

「あらあら。うちの子は、いくつになっても甘えん坊ね」

「……うん」

「小鈴は一人で抱え込む癖があるから、それぐらいがちょうどいいわよ」

「そう、かなぁ」

「そうよ。小鈴の大好きな人にも、そうやって甘えてごらんなさいよ。好きな女を守れないような男なら、こちらから願い下げしてしまいなさいな」

「ふふ」

 思わず噴き出してしまった小鈴に着替えを渡したあと、叔母は布団を引いてくれた。

「ほら、さっさと寝なさい」

「はーい」

 叔母にせかされて身体を清めたあと、着替えて布団に潜りこむ。

 考えなくてはいけないことはたくさんある。だけど、身体が休息を求めていて、すぐに目が重くなる。身体が鉛のように重く、そのまま意識はなくなっていく。

 だから、知らなかった。小鈴がウトウトと眠りに入ろうとしているとき、店の方で大きな騒ぎが起こっていたことを。そして――

「小鈴」

 意識が落ちていく瞬間、久遠の声が聞こえた気がしたが、都合のいい夢の入り口なのだろう。小鈴は「夢でもいいや」とその甘い声に頬を緩ませ眠りについた。



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