アオハルの続きは、大人のキスから


「俊作と一緒になり、山野井を継いでほしい。お前たち二人にしか頼めないことだ」

「俊作さんと一緒って……」

 共同経営者になってほしいということなのか。しかし、叔父の様子を見ているとそうではないことを肌で感じる。叔父は小鈴をジッと見つめたあと、静かに口を開く。

「俊作と結婚して、夫婦にならないか? 俊作になら、小鈴を任せられる」

「叔父さん、ちょっと待って」

 まさか叔父にそんなことを打診されるとは思っておらず、慌ててしまう。

 まずは考え直してもらわなければならない。小鈴は前のめりになりつつ、叔父を説得する。

「山野井の実子は、椿ちゃんでしょ? 椿ちゃんに山野井を」

「無理だってことは、小鈴もわかっているだろう?」

「う……」

 確かに椿は自分の会社を興し、軌道に乗せている。今から呉服屋山野井に入れと言っても無理だろう。



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