アオハルの続きは、大人のキスから
「俊作は私に頭を下げてきたんだ。小鈴が好きだから、結婚させていただきたい、と」
「え?」
「あの男の本気に面食らったが、そのときに山野井を二人で切り盛りしてもらおうと考えたんだ。私のエゴに小鈴を巻き込んでしまったな」
肩を落とした叔父は、「ところで」と話を変えてきた。
「お前は数々の名家の奥様方に気に入られて縁談をよく持ちかけられていただろう? だが、それを全部断っていたことは知っている。それは、好きな男がいたからだったんだな」
「……はい」
「でも、その男との未来は考えていないということか? 忘れることができないと言っていただろう?」
小鈴は、叔父を見つめたあとコクリと頷く。
「未来を考えてるつもりだったんですけど……。無理なのかなぁと思えてしまって」
「それはどうして?」
叔父は小鈴を小上がりに座らせたあと、自身も座って腕組みをする。叔母も見守る中、渋りながらも口を開いた。