箱崎桃にはヒミツがある
「痛いんですよ、まつげパーマ」
と桃は主張する。
「私、目にちょっとアレルギーがあるから。
たまにヒリヒリするんで」
いつも身綺麗にしてようと頑張るのも大変なんですよ、と言う主張のつもりだった。
だが、貢は桃を見下ろし、訊いてきた。
「歯医者とどっちが痛い」
「……まつげパーマですかね」
よく考えたら、歯医者で痛かったことなどなかったからだ。
「じゃあ、歯医者よりまつげパーマの方が苦手か」
「いや、それがそういうわけじゃないんですよね。
不思議ですよね~」
と桃は主張する。
「私、目にちょっとアレルギーがあるから。
たまにヒリヒリするんで」
いつも身綺麗にしてようと頑張るのも大変なんですよ、と言う主張のつもりだった。
だが、貢は桃を見下ろし、訊いてきた。
「歯医者とどっちが痛い」
「……まつげパーマですかね」
よく考えたら、歯医者で痛かったことなどなかったからだ。
「じゃあ、歯医者よりまつげパーマの方が苦手か」
「いや、それがそういうわけじゃないんですよね。
不思議ですよね~」