極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
だけど、自分にはトラウマがあったから、男性と寝ても何も感じなくてずっと不感症だと思っていたのに、さっきは彼のキスに応えてしまった。
しかも、もっと優が欲しくて自分の身体を彼の胸に押し付けたのだ。
あんな自分……知らない。
あ〜、恥ずかしい。
もう彼を真っ直ぐに見れないよ。
優の記憶を消しゴムで消せたらいいのに。
それかタイムマシンで過去に戻って「もう梅酒は飲むな」って自分に注意したい。
そんな現実逃避をしていたら優の声がした。
「梨乃〜、ぐずぐずしてると遅刻するぞ」
「あっ、会社!」
慌ててベッドを出て服を着ると、洗面所に行って歯磨きと化粧を済ませてダイニングに行く。
すでにテーブルにはトースト、ソーセージ、目玉焼きにサラダとヨーグルトが並んでいた。
「……今日も用意してもらってすみません」
合わせる顔がなくて謝ると、穏やかな声が耳に届いた。
「早く座って食べろ。俺も今日は朝から客先だから時間がないんだ」
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