極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
「はい」
朝食作るって自分で言ったのに作らせて、ホントただの居候じゃないの。
不甲斐ない自分が情けない。
でも、自分がだらしなくてもあったかい食事が用意されてるってすごく幸せなことだと思った。
ひとり暮らしだったら朝食抜きで会社に出勤していただろう。
「あ〜、優みたいな嫁が欲しい。でも、お嫁さんもらうような甲斐性ないし」
そんなことを考えていたら、優に笑われた。
「俺って旦那じゃなくて嫁でしか需要がないんだな」
どうやら自分の思考をそのまま声に出して呟いていたらしい。
「いえ……その……料理ができてすごいなってことで、深い意味はないんです。優は何もしなくても結婚相手に困らないと思いますし、気にしないでください」
必死に言い訳するが、自分でも頭がぐちゃぐちゃになっていて何を言っているのかわからなくなった。
「結婚相手か。そう言えば、うちの家族がお前に何か言ってくるかもしれないが、適当にスルーしていいから」
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