極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
「それは私のアパートに空き巣が……」
言い訳しようとする私の言葉を滝川さんは遮った。
「理由なんてどうでもいい。あいつが藤原さんと一緒に住んでるって事実が大事。あいつ、オススメだよ。料理も出来るでしょ?俺が結婚したいくらいだね」
「私も嫁に欲しいとか思いましたけど……いや、そうじゃなくて、嫁って北條さんにお付き合いしている人がいるんじゃないですか?困ります。そんなの」
「あのさあ、付き合ってる女いるのに、藤原さんを自分の家に住まわせるなんてあり得ないよ。大丈夫。会長も藤原さん気に入ったみたいだし、安心して嫁ぎなよ。おっ、もうこんな時間。俺行かなきゃ」
腕時計を見て私の前から去ろうとする彼。
「全然大丈夫じゃありません。ちょっと……滝川さーん!」
必死で呼び止めようとするも、彼はひらひらと後ろ手を振って行ってしまう。
「北條に任せとけば大丈夫だよ」
滝川さんの後ろ姿を睨みつけ、ボソッと呟いた。
「だから全然大丈夫じゃありません」
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