極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
「昨日の夜、うちの部長たちと焼肉屋に行ったんですけど、途中で藤原さんが寝ちゃって部長が膝枕してあげてたんですよ」
「部長とね。超優良物件じゃない。それに、梨乃に合ってる。捕まえてゴールインしちゃいなさいよ」
ふたりが楽しそうに私を弄るのでムスッとして言い返した。
「絶対に結婚しません」
「そういう人があっさり結婚しちゃうのよ」
私を見て咲は含み笑いをする。
結婚をゴールと言うのは間違っている。
そんな話をしても場がしらけるだけだろう。
愛し合って結婚したって、浮気されたら不幸になる。
結婚はゴールではない。
始まりに過ぎないのだ。
自分の両親のことを思い出し、ちょっと気分が重くなった。
その後、気を取り直して仕事をしていたら、お昼すぎに優が現れた。
もうオフィスに入ってきただけでわかる。
いい意味で空気が引き締まるし、まるで探知機でもあるかのように彼の気配を肌で感じるようになった。
キスのこともあって面と向かって文句を言えず、優にラインする。
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