極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
確かに何もしなければ梨乃は逃げそうだ。
じいさんの次に母さんが現れておろおろしているのではないだろうか。
靴を脱いで玄関をあがると、リビングの方から母さんと梨乃の声が聞こえて来た。
静かにリビングに入れば、ふたりはソファに座って話し込んでいる。
初めて会ったにしては親しげだ。
「まあ、そんなことがあったの。大変だったわね」
母が梨乃を気遣うように言うと、彼女は母に真剣な表情で詫びた。
「優さんには多大なご迷惑をおかけしてしまって本当に申し訳ないと思ってます。あの……そのうち新しい新居を見つけて出て行きますので」
俺は迷惑だなんて思っていない。
そう口を出しそうになるも黙っていた。
梨乃は背を向けていて俺に気付いていない。しかし、母とは目が合って俺に微笑んだ。
「そんなのダメよ。まだ空き巣が捕まっていないんだもの。ここにいなきゃ。亮太くんだって心配するわ。ねえ、優?」
母に急に話を振られたが、その時俺の方を振り返った彼女の目を見てはっきりと告げた。
じいさんの次に母さんが現れておろおろしているのではないだろうか。
靴を脱いで玄関をあがると、リビングの方から母さんと梨乃の声が聞こえて来た。
静かにリビングに入れば、ふたりはソファに座って話し込んでいる。
初めて会ったにしては親しげだ。
「まあ、そんなことがあったの。大変だったわね」
母が梨乃を気遣うように言うと、彼女は母に真剣な表情で詫びた。
「優さんには多大なご迷惑をおかけしてしまって本当に申し訳ないと思ってます。あの……そのうち新しい新居を見つけて出て行きますので」
俺は迷惑だなんて思っていない。
そう口を出しそうになるも黙っていた。
梨乃は背を向けていて俺に気付いていない。しかし、母とは目が合って俺に微笑んだ。
「そんなのダメよ。まだ空き巣が捕まっていないんだもの。ここにいなきゃ。亮太くんだって心配するわ。ねえ、優?」
母に急に話を振られたが、その時俺の方を振り返った彼女の目を見てはっきりと告げた。