極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
後半は私をからかってきて慌てた。
「そ、それは……いつお母さんが来るかわからないじゃないですか」
「母さんも断りもなくここに入ってくることはないと思う。梨乃がいるの知ってるから。だから遠慮せずに下着姿でゴロゴロ……!」
「しませんよ!……フフッ」
ムキになって言い返すが、笑いが込み上げてきた。
数時間前はこの世の終わりかってくらい落ち込んでいたのに、今は優とご飯を食べてこんな下らないことを言い合っている。
もっとぎこちない感じでいると思ったのに、彼はいつもと変わらない。
つくづく大人だなって思う。
私がいやすい雰囲気を作ってくれるもの。
「何がおかしいんだ?自分が梅酒飲んでベロベロに酔うところを想像した?」
クスクス笑う彼に語気を強めて言い返した。
「違います!もう梅酒は飲みませんよ。酔って寝て醜態を晒すから」
「うちで飲むなら問題ない。もう俺にバレてマズいことなんてないだろ?」
彼に問われしばし考える。
「……ないかも。でも、私ばっかり恥ずかしいとこ見られて……なんかズルい。優の見られてマズいとこが見たいです」
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