極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
じっとりと優を見てそんな要望を伝えると、彼はフッと微笑した。
「ずっと一緒にいれば嫌でも目にするさ」



「髪変じゃありません?服もこれで大丈夫ですよね?」
週末、私は優の実家の玄関前にいた。
イギリスのチューダー様式の大邸宅で、外観を見ただけで圧倒される。
時刻は午後六時半過ぎ。
恋人ができたのは初めてだし、彼氏の実家に行くというのも初めて。
優のお母さんとは食事もしているけど、やはり実家に伺うのはかなり緊張する。
洋服選びにも一時間かかった。
ブランド物のワンピースとかいろいろ考えたのだけれど、彼がグレーのニットと黒のデニムというラフな組み合わせだったので、結局私はベージュのニットにブラウンのロングスカートを合わせた。
「大丈夫。綺麗で可愛いよ」
服装をチェックする私を見て彼がクスッと笑う。
「本当に?」
半信半疑で聞き返すと、彼は私の手をしっかりと握った。
「ああ。そんな緊張しなくていい。ほら、入るぞ」
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