極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
チクリと嫌味を言われ、カチンとくる。
「私は自分の仕事は責任を持ってやってる。栗田さんも……!」
「あのさあ、藤原さんに甘えるのもいい加減にしなよ。もう入社して半年経ったんだ。新人って言葉はもう通用しない。僕も頑張る女の子ならサポートするけど、やる気ある?」
離席中だった朝井くんが戻ってきて割って入った。
その表情は厳しいけれど、彼らしい優しさもあった。
栗田さんは最初はビクついていたが、彼の話を聞いて小さく頷く。
「はい」
「よし。じゃあ、僕が教えるからちゃんと全部自分でやること。藤原さんはもう帰っていいですよ。お疲れさまでした」
朝井くんの勢いに気圧され、コクッと頷く。
「……うん。ありがと」
朝井くん、すごいな。
後輩の成長を頼もしく思う。
お言葉に甘えてパソコンの電源を落とすと、マンションへ帰った。
時刻は午後七時過ぎ。
リビングには高さ二メートルの大きなクリスマスツリーが飾ってある。
「さあ、料理を準備しますか」
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