極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
彼が離れてホッとするも、肉を焼きすぎた。
「あっ、ミディアムレアのはずがウェルダンになっちゃった」
少し青ざめる私を彼は慰める。
「焦げてるわけじゃないし、大丈夫だ。さあ、食べよう」
優がステーキをテーブルに並べてくれて席に着いた。
「今日は何時に帰ってきた?」
「七時過ぎです。また栗田さんに仕事頼まれそうになったんですけど、朝井くんがスマートに助けてくれて」
私の話を聞いて彼は楽しそうに私を弄った。
「惚れた?」
優に聞かれ、すぐに否定した。
「違います。後輩の成長を嬉しく思ってるだけです。そんな浮気性じゃないですよ」
知っててからかってくるんだから彼は結構意地悪だ。
「ああ。知ってる。俺たちの初めてのクリスマスイブに乾杯」
悪戯っぽく目を光らせる彼とシャンパングラスを重ねる。
「乾杯」
こんな幸せな日が私に訪れるなんて思ってもみなかった。
夕食を楽しんだ後は、ケーキ。
優がバラをモチーフにしたピンクのケーキをテーブルに置く。
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