極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
もっと強くならなきゃ。
心の中でそう誓った。



次の日、いつもと変わらない日常がやってきた。
今日は北條さんも滝川さんも茨城にある工場の生産ラインの確認に行っていて、終日不在。
ふたりがいないと俄然元気になるのが佐藤課長。
「藤原さん、これやっといて」とアンケートの調査結果の集計を頼まれる。
これも入社一年目の新人の仕事だが、栗田さんは席外し。
どこで油を売っているのか。
北條さんが注意したはずなのに課長は全然懲りていないようだ。
それはバッグに専務がいるからだろうか?
ああ〜、そんな疑問を持つ時間も勿体ない。
黙々と仕事をして午後十一時半に終わらせた。
「あー、なんか目がチカチカする」
席から立ち上がり、両目を押さえていたら、靴音が聞こえてハッとする。
今、オフィスに私ひとりしかいないせいか普段気にしない音に敏感になってしまう。
誰かの影が入り口のガラス窓に映ったような気がしたが誰も入って来なかった。
警備員さんかな?
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