極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
それはちゃんと覚えてる。
なのに、なんで鍵が開いているの?
ドアノブに手をかけ、ドアを十センチほど開けてみたら、男性物のシューズが玄関にあって青ざめた。
兄はイギリスに行ってしまった。
じゃあ、この靴は誰の?
視線を部屋の奥に向ければ、後ろ姿で顔は見えないが男性が私の愛用のマグカップで何か飲みながらテレビを見てくつろいでいる。
「ど、泥棒〜!」
思わず叫んだら、男は窓をガラッと開けて逃げた。
それを見て玄関前でへなへなと倒れ込んだら、北條さんがやって来た。
「どうした?何か叫んでいたようだが」
「……泥棒が私の部屋に……窓からから逃げて……」
ショックを受けながらポツリポツリと話すと、彼は私の部屋に靴を脱いで上がって窓の周辺をチェックする。
「……もういないな。テレビは付けっ放し、何か飲んだのかマグカップもある」
そう呟いて北條さんは私のところに戻って来た。
玄関のシューズを見て「これどう見ても梨乃のじゃないな。お前の兄の物でもないだろう?」と私に尋ねる。
なのに、なんで鍵が開いているの?
ドアノブに手をかけ、ドアを十センチほど開けてみたら、男性物のシューズが玄関にあって青ざめた。
兄はイギリスに行ってしまった。
じゃあ、この靴は誰の?
視線を部屋の奥に向ければ、後ろ姿で顔は見えないが男性が私の愛用のマグカップで何か飲みながらテレビを見てくつろいでいる。
「ど、泥棒〜!」
思わず叫んだら、男は窓をガラッと開けて逃げた。
それを見て玄関前でへなへなと倒れ込んだら、北條さんがやって来た。
「どうした?何か叫んでいたようだが」
「……泥棒が私の部屋に……窓からから逃げて……」
ショックを受けながらポツリポツリと話すと、彼は私の部屋に靴を脱いで上がって窓の周辺をチェックする。
「……もういないな。テレビは付けっ放し、何か飲んだのかマグカップもある」
そう呟いて北條さんは私のところに戻って来た。
玄関のシューズを見て「これどう見ても梨乃のじゃないな。お前の兄の物でもないだろう?」と私に尋ねる。