極上御曹司に初めてを捧ぐ~今夜も君を手放せない~
頭を下げてこの場から去ろうとするも、彼に急かされ玄関に入った。
「いいから、早く。グズグズしてると靴脱がすぞ」
この人なら本当にやりそうだ。
「……はい」
観念してパンプスを脱いで中に入ると、広いリビングに通された。
三十畳くらいありそう。
ボーッと突っ立っていたら彼が目の前のブラウンのソファを指差す。
「そこ座ってて」
逆らわずにバッグを持ったままソファに腰掛ける。
泥棒はいつから私の部屋に入るようになったのだろう。
考えてみたら、洗濯物を干したのだって今日チラッと見た空き巣かもしれない。
一体何が目的だったのか。
金目のものは何も盗まれていなかった。
でも、知らない人が私のいない間に部屋に頻繁に侵入していたと思うとゾクッとする。
あのアパートにはもう住みたくない。
実家なんて私にはない。
これからどうしたらいい?
自問自答する私の視界に北條さんの顔が映った。
「これ飲めよ。少しは落ち着くから」
「いいから、早く。グズグズしてると靴脱がすぞ」
この人なら本当にやりそうだ。
「……はい」
観念してパンプスを脱いで中に入ると、広いリビングに通された。
三十畳くらいありそう。
ボーッと突っ立っていたら彼が目の前のブラウンのソファを指差す。
「そこ座ってて」
逆らわずにバッグを持ったままソファに腰掛ける。
泥棒はいつから私の部屋に入るようになったのだろう。
考えてみたら、洗濯物を干したのだって今日チラッと見た空き巣かもしれない。
一体何が目的だったのか。
金目のものは何も盗まれていなかった。
でも、知らない人が私のいない間に部屋に頻繁に侵入していたと思うとゾクッとする。
あのアパートにはもう住みたくない。
実家なんて私にはない。
これからどうしたらいい?
自問自答する私の視界に北條さんの顔が映った。
「これ飲めよ。少しは落ち着くから」