冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
「昨日言っていたクリスマスの集まりだが、参加するつもりなのか?」

「そのつもりです」

返事をしながら右に視線を向け和泉の横顔を見つめる。彼は困っているように見えた。

(なんで困ってるの?……あ、もしかして私には参加しないで欲しいのかな?)

亜貴は身近な人だけを呼ぶささやかな集まりだと言っていた。

聞いたときは大がかりなものではなくて良かったと思ったけれど、身近な人が誰なのかは聞いていなかった。

「あの……亜貴さんは親しい人だけ呼ぶって言ってましたけど、和泉のお友達も来るの?」

さすがに付き合っている女性を呼ぶまではしないだろうが、友人に奈月を紹介したくないと考えている可能性はある。

「私は遠慮した方がいいですか?」

「俺の個人的な知人は来ない。親類と父の友人夫婦くらいだ。ただ……」

「ただ?」

「和倉家も招待している」

「え………」

ずくりと胸がきしんだ。一瞬にして叔父家族の姿が思い浮かび重い気持ちになる。

(叔父様たちが来るなんて……)

予想出来たことだけどなぜか考え付かなかった。

(嫌だ……会いたくない)
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