冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
司波家に来てから会ったのは一度だけ。奈月の妊娠が発覚したときに叔父に罵倒された時以来音信不通だ。
だけど、叔父たちが奈月を怒っているのは間違いない。顔を合わせればまたきつく責められる。
「家族に会い辛いなら無理に参加しなくていい」
不意に和泉の声が届き、奈月は右隣に視線を向けた。
信号待ちで停車しているところで、和泉の視線は奈月に向いていた。
「……会い辛いなんてことは」
「元々家族と上手く行ってなかっただろう? 更に今回の縁談で溝が深くなったはずだ」
断言され奈月は小さく息を呑んだ。
(和泉は叔父様たちとの関係に気付いているの?)
付き合っている時にも詳しくは話したことがなかったのに。
両親はなく叔父家族と暮らしていること。本当の両親ではないので少し気まずさがある。過保護でとても厳しいルールがあって窮屈だ。実情のほんの一部しか打ち明けられなかった。
(どうしても言えなかった)
和倉家の中での自分の扱いにいかに酷く蔑ろにされときには恫喝されていたことを。
あまりに惨めだし、心配させたくなかったから。
でも同居しても家族と連絡を取っていない様子を見てある程度察したのかもしれない。
だけど、叔父たちが奈月を怒っているのは間違いない。顔を合わせればまたきつく責められる。
「家族に会い辛いなら無理に参加しなくていい」
不意に和泉の声が届き、奈月は右隣に視線を向けた。
信号待ちで停車しているところで、和泉の視線は奈月に向いていた。
「……会い辛いなんてことは」
「元々家族と上手く行ってなかっただろう? 更に今回の縁談で溝が深くなったはずだ」
断言され奈月は小さく息を呑んだ。
(和泉は叔父様たちとの関係に気付いているの?)
付き合っている時にも詳しくは話したことがなかったのに。
両親はなく叔父家族と暮らしていること。本当の両親ではないので少し気まずさがある。過保護でとても厳しいルールがあって窮屈だ。実情のほんの一部しか打ち明けられなかった。
(どうしても言えなかった)
和倉家の中での自分の扱いにいかに酷く蔑ろにされときには恫喝されていたことを。
あまりに惨めだし、心配させたくなかったから。
でも同居しても家族と連絡を取っていない様子を見てある程度察したのかもしれない。