冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
「叔父様たちは和泉と愛理の結婚を望んでいたから……少し気まずいけど、親戚の集まりで会うくらいは大丈夫」

和泉は小さな溜息を吐いた。

「随分と憂鬱そうに見えるが」

「…………」

「普段通りにはいかない時期なんだから無理はするな」

「はい……」

和泉は奈月の憂鬱さを察している。ただその深刻さまでは分かっていないようで強引に止める気配はなかった。

(当たり前だよね、家族感の気まずさなんて普通は大した問題じゃないもの)

けれど和倉家に関しては違う。叔父は本気で奈月を脅して来たのだから。

(愛理と結婚しないなら和泉も不要だなんて過激なことを言ってた)

実際どこまで本気なのかは不明だ。だけどそんな脅しをすること自体が異常で、叔父が何かしてこないか不安で仕方ない。

かと言って顔を合わせないようい避けても安心なんで出来ない。
むしろ司波家のクリスマスパーティーに来た叔父たちが奈月の目の届かないところで何をするのか気になり居ても立っても居られないだろうから。
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