冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
奈月が目覚めるのをじりじりとしながら待った。
そして彼女が目覚め医師の診断結果を聞いた習慣、驚愕に声を失った。
『妊娠初期です。おめでとうございます』
司波家かかりつけの医師には奈月を正式な婚約者と伝えている。
その為医師が躊躇いもなく笑顔で告げて来た言葉に、和泉は頭が真っ白になっていった。
(俺の子供なのか?)
妊娠十二週といったところだろうとの見立てだった。
具体的には七月半ばから後半に出来た子供の可能性が高い。
(七月後半……)
奈月と最後に会った日は忘れもしない。七月二十日だ。プロポーズを受けて貰い夢中で奈月を抱いた夜。
(あの時出来た子供か? だが……)
数日前に聞いた話が頭に浮かんだ。
『奈月には付き合ってる男性がいるんです。だからあの子との婚約は考え直してください。私だって和倉家の娘なのだからいいでしょう?』
突然訪ねて来た和倉愛理が言っていた言葉だ。彼女が言うには和泉との縁談が進んでいても別れていないらしい。
話しぶりから愛理は和泉と菜月が過去に恋人同士だった事実を知っている様子だった。その上で考え直せと止めて来た。
そして彼女が目覚め医師の診断結果を聞いた習慣、驚愕に声を失った。
『妊娠初期です。おめでとうございます』
司波家かかりつけの医師には奈月を正式な婚約者と伝えている。
その為医師が躊躇いもなく笑顔で告げて来た言葉に、和泉は頭が真っ白になっていった。
(俺の子供なのか?)
妊娠十二週といったところだろうとの見立てだった。
具体的には七月半ばから後半に出来た子供の可能性が高い。
(七月後半……)
奈月と最後に会った日は忘れもしない。七月二十日だ。プロポーズを受けて貰い夢中で奈月を抱いた夜。
(あの時出来た子供か? だが……)
数日前に聞いた話が頭に浮かんだ。
『奈月には付き合ってる男性がいるんです。だからあの子との婚約は考え直してください。私だって和倉家の娘なのだからいいでしょう?』
突然訪ねて来た和倉愛理が言っていた言葉だ。彼女が言うには和泉との縁談が進んでいても別れていないらしい。
話しぶりから愛理は和泉と菜月が過去に恋人同士だった事実を知っている様子だった。その上で考え直せと止めて来た。