冷徹旦那様との懐妊事情~御曹司は最愛妻への情欲を我慢できない~
翌日はいつも通り出勤し仕事をしたものの、昨夜の叔父一家の態度が気になり気分は塞いだままだった。
なんとか表に出さないように一日の勤務を終えて帰宅し誰にも会わないように急ぎ自室に入った。
着替えをしながら重い溜息を吐く。叔父たちと顔を合わせたくない。昨日のように責められるのは間違いないだろうから。だけど関わりを絶てば更にひどい状況になると分かっている。
(行くしかない)
よくないことが起きそうな予感でいっぱいだけれど気力を振り絞って自室を出ようとしたそのときに突然扉が開き、奈月は驚き体を強張らせた。
ノックも無しにドアを開いたのは、叔父だった。
「……叔父様?」
一瞬にして警戒心がこみ上げる。叔父のいつもと違う行動だけでも不安なのに、彼の強張った表情を見て更に事態の深刻さを感じた。
「あの、何か有ったのですか?」
奈月に対して怒っているのは分かっているが、わざわざここまでやって来る理由が分からない。それもたったひとりで。
「話がある」
叔父はそう言い、奈月の許可を得ずに部屋に押し入って来た。
初めて来たから物珍しいのかもしれない。ぐるりと部屋を見回した叔父はその後奈月のベッドにドスンと乱暴に腰かける。
奈月はこみ上げる不快感に顔をしかめた。