王子なドクターに恋をしたら
千雪…って、千雪って言った!?
突然呼び捨てにされて増々心臓がドキッと跳ねた。
そんなあたしを余所に彼はほら呼んでみて?とますます迫ってくるから堪んない。
「い…和泉、さん…」
「え~?さんはいらないよ?和泉って言ってごらん?」
「う…」
彼は面白がるように笑って呼び捨てにするまで引き下がらないらしい。
つい後ずさるあたしにじりじりとにじり寄ってくる。
何もしないと言った通り手は出してこないものの絶妙な距離感で迫ってくるからドキドキしすぎて心臓が持ちそうにない。
とうとうあたしは根負けしてしまった。
「い…和泉…和泉くん?」
“さん”がダメなら、“くん”だ、と思って思い切って言ってみた。
「え~?“くん”?とクスクス笑う彼は、でも、“くん”でもいいかな、じゃあそう呼んでよ」と言った。
「もう一回言って?」
「…和泉くん」
「うん、いいね」
6つも年上にくん付けもどうかと思うけど、彼は満足そうに微笑んでいた。
なにこれ?
やだもう、ドキドキする。
まだまだ寒い北国の春。
なのに頬はこれでもかってくらい熱くて熱くてのぼせそう。
感じたことの無い感覚に思わず体がぶるりと震えた。
「あ、つい長話してしまったね。寒いから帰ろうか。東京はもう暖かいんだけど、ここはやっぱりまだ寒いね」
「う…うん」
あたしが震えたことに気付いた和泉くんが、東京じゃ桜ももう終わってるけどこっちはこれからだもんね、と彼はあたしを誘導しながら階段を降りて行く。
突然呼び捨てにされて増々心臓がドキッと跳ねた。
そんなあたしを余所に彼はほら呼んでみて?とますます迫ってくるから堪んない。
「い…和泉、さん…」
「え~?さんはいらないよ?和泉って言ってごらん?」
「う…」
彼は面白がるように笑って呼び捨てにするまで引き下がらないらしい。
つい後ずさるあたしにじりじりとにじり寄ってくる。
何もしないと言った通り手は出してこないものの絶妙な距離感で迫ってくるからドキドキしすぎて心臓が持ちそうにない。
とうとうあたしは根負けしてしまった。
「い…和泉…和泉くん?」
“さん”がダメなら、“くん”だ、と思って思い切って言ってみた。
「え~?“くん”?とクスクス笑う彼は、でも、“くん”でもいいかな、じゃあそう呼んでよ」と言った。
「もう一回言って?」
「…和泉くん」
「うん、いいね」
6つも年上にくん付けもどうかと思うけど、彼は満足そうに微笑んでいた。
なにこれ?
やだもう、ドキドキする。
まだまだ寒い北国の春。
なのに頬はこれでもかってくらい熱くて熱くてのぼせそう。
感じたことの無い感覚に思わず体がぶるりと震えた。
「あ、つい長話してしまったね。寒いから帰ろうか。東京はもう暖かいんだけど、ここはやっぱりまだ寒いね」
「う…うん」
あたしが震えたことに気付いた和泉くんが、東京じゃ桜ももう終わってるけどこっちはこれからだもんね、と彼はあたしを誘導しながら階段を降りて行く。