王子なドクターに恋をしたら
「まー!まー!」

來翔くんはママの叶ちゃんを探してるみたいでやっぱりママがいいよね…とあたしはお手上げ状態。
ミルクをあげたら少しは落ち着いてくれるかと思って泣いてる來翔くんを放っておくことを心苦しく思いながらキッチンでミルクを作った。
お手伝いで2度ほどミルクは作ったから作り方はわかってる。
人肌を確認してから來翔くんのところに戻った。
泣きつかれた來翔くんはヒックヒックとべそをかいていてあたしを見た途端両手を上げて抱っこをせがんだ。

かっ…!かわいい!
ママがいないのを悟ったようであたしに代わりに甘えてくれてるみたいで母性本能をくすぐられる。
抱っこしてリビングのソファーに座りミルクをあげると自分で持ってちゅうちゅう吸い出した。
ホッとして來翔くんの目尻に残る涙を拭いてると、お待ちかねの連絡が入った。
出産が近いということで、來翔くんを連れて病院に行くことになった。

「來翔くん、ママに会いに行こうね。もうすぐ弟か妹と会えるよ。來翔くんお兄さんになるんだよ」

ミルクを飲み終えた來翔くんに話しかけると落ち着いたようでにっこりと笑いかけてくれた。

來翔くんを抱っこし外に出て桜並木を横目にすぐ隣の病院へと急ぐ。
その時、バリバリと空から音がして上を見上げると近くにヘリコプターが飛んでいた。
ビルの上をホバリングしてるようでだんだんと下がっているのが見えた。

あのビルの屋上はヘリポートなのかな?
こんな時間にヘリコプターに乗る人がいるんだすごいなあとなんとなく思いながら病院に到着。
< 190 / 317 >

この作品をシェア

pagetop