王子なドクターに恋をしたら
そんな幸せな想像してる間もなく、既に和泉くんのお父さんが来ているそうでそこで軽く紹介すると言われて緊張した。
分娩室の前に行くと聡子さんと男性が二人立っていた。
あたし達に気付いて振り返った一人は60代くらいであたしと目が合った途端眉根を寄せ睨まれた気がしてぴょんと肩が跳ねた。
立ってるだけで威厳が漂うその人は壮年の渋さがある素敵なおじさまだけど目付きが鋭く少し怖い。
「ちゆ紹介するよ、父と執事の穂積さん。父さん、こちらがお付き合いしてる松本千雪さん」
「は、はじめまして…」
「…ああ、和泉の父の寿光だ。あなたのことは聡子さんからも聞いている。來翔が世話になったな。どれ、來翔は私があずかろう」
終始真顔で素っ気なく、來翔くんをあたしから受け取ったお父さんは背中を向けて來翔くんをあやしている。
「まあ…寿光さんったら…」
聡子さんが困ったようにお父さんを窘めあたしに気遣うように微笑んだ。
あたし、もしかしてお父さんに嫌われてる?
お父さんは和泉くんとお付き合いしてるのがあたしで気に入らないのだろうか?
初対面で気に入られるとは思ってなかったけど、ちょっとその態度にはショックだった。
穂積さんは柔らかい笑顔で挨拶してくれたけどなんだかあたしは呆然としていた。
不安になって和泉くんを見上げると和泉くんも困った顔をしている。
「ごめんねちゆ、父さんがあんななのは僕のせいだから気にしないで」
あたしの頭を優しく撫でてくれたけど、あたしはさっきの幸せな想像が打ち砕かれ和泉くんの隣にいてはいけないのかとふと過ぎってしまった。
分娩室の前に行くと聡子さんと男性が二人立っていた。
あたし達に気付いて振り返った一人は60代くらいであたしと目が合った途端眉根を寄せ睨まれた気がしてぴょんと肩が跳ねた。
立ってるだけで威厳が漂うその人は壮年の渋さがある素敵なおじさまだけど目付きが鋭く少し怖い。
「ちゆ紹介するよ、父と執事の穂積さん。父さん、こちらがお付き合いしてる松本千雪さん」
「は、はじめまして…」
「…ああ、和泉の父の寿光だ。あなたのことは聡子さんからも聞いている。來翔が世話になったな。どれ、來翔は私があずかろう」
終始真顔で素っ気なく、來翔くんをあたしから受け取ったお父さんは背中を向けて來翔くんをあやしている。
「まあ…寿光さんったら…」
聡子さんが困ったようにお父さんを窘めあたしに気遣うように微笑んだ。
あたし、もしかしてお父さんに嫌われてる?
お父さんは和泉くんとお付き合いしてるのがあたしで気に入らないのだろうか?
初対面で気に入られるとは思ってなかったけど、ちょっとその態度にはショックだった。
穂積さんは柔らかい笑顔で挨拶してくれたけどなんだかあたしは呆然としていた。
不安になって和泉くんを見上げると和泉くんも困った顔をしている。
「ごめんねちゆ、父さんがあんななのは僕のせいだから気にしないで」
あたしの頭を優しく撫でてくれたけど、あたしはさっきの幸せな想像が打ち砕かれ和泉くんの隣にいてはいけないのかとふと過ぎってしまった。