王子なドクターに恋をしたら
嫌な思い出だけを残して斗浦部に帰って欲しくなくて千雪をデートに誘った。
それもダメと言われるかと思ったけど以外にも喜んでくれた。
千雪の笑顔はやっぱり僕の癒しだ。
まるで罪深い自分が救われたような気さえする。

いつも年若く見られるのを気にする千雪に大人っぽいドレスをプレゼントした。
似合わないなんて言ってたけど、僕の予想通り、胸元の開いたカシュクールのタイトドレスは千雪にぴったりで大人っぽさと色っぽさが出ていて息を呑んだ。
誰にも見せたくない独り占めしたい、独占欲が疼いてしまう。
こんな感情も僕の中にあったんだと千雪といるから知れた。

かけがえのない、特別な人。

兄さんの計らいでヘリコプターに乗せてもらって夜景を上空から楽しんでる千雪を見てると溢れてくる想いに気付かされる。

僕はたとえこの先、寂しい思いをさせても嫌われても千雪を離したくない。
千雪の泣き顔も笑顔も全部僕のものだ、ヘリの中にも関わらず彼女を抱きしめ強く思った。
この想いは幻想じゃない、僕の未来は千雪と繋がってると信じたい。

そうか、信じればいいんだ…
呆気なく、そのことに気付かされると、やっと、やっと、自分の気持ちに素直になれた気がした。
悩むことなんてなかったんだ。

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