王子なドクターに恋をしたら


翌朝、遅めに起きたあたし達はいちゃいちゃと睦み合ってからようやく起き出した。

前は次の日の午前中には和泉くんが東京に帰るために慌ただしく帰ったったから、今日のように時間を気にせずゆっくりできる上にもう一日一緒にいられると思うと嬉しくて堪らなかった。
ほんとは一週間一緒に居られるはずだったんだけどね。そんな時に風邪引くなんてとんだ間抜けだけど、と風邪を引いてしまったのがやっぱりちょっと残念だ。

そして二人で出掛けた先は約束のラベンダーが咲く公園。
車を降りた途端磯の香りに混じってラベンダーの爽やかな香りが漂って来て早くもあたしは目を瞑って深呼吸した。
そして和泉くんと手を繋いでちょうど見頃を迎えたラベンダー畑に足を踏み入れた。

小さい面積だけど一面に広がる青紫、むせ返るような香りを嗅ぎ、ゆっくりと散策し写真を撮り、お土産屋さんでラベンダーソフトクリームを買ってベンチに座りのんびり食べた。

隣に好きな人がいるって幸せだなあ〜と何度目にもなる幸福感に浸っていると、ちらちらと視線を感じた。
周りを見るといつの間にか家族連れやカップルが増えていて通りすがりにあたし達を見ていた。
特に女性の視線が和泉くんに行ってるのに気付いてあたしは思わず和泉くんの横に隙間無くくっついて腕にしがみついた。

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