極上御曹司と授かり溺愛婚~パパの過保護が止まりません~
 翌日、私は表参道のブライダルサロンの一室でウエディングドレスの仮縫いをしていた。

 カラードレスの仮縫いもあり二時間はかかる予定で、朔也さんは一度自宅に戻り私からの連絡を待つことになった。

「お若くてかわいらしいので、お姫さまのようなドレス姿になりますわね」

 有名なデザイナーの助手の女性がピンを刺しながら褒めてくれる。リップサービスだとは思うが悪い気はしない。

「先ほど一緒に見えられた花婿さまもとてもかっこよくて。こんなにお似合いのカップルを担当したのは初めてですわ」

 朔也さんを出されると、私は頬が緩む。

「これで……いいわね。ウエディングドレスの方は終わりました。次はカラードレスに移りましょう」

「はい」

 もうひとりの助手の女性に慎重に脱がされ、続いてベビーピンクのドレスを着つけられた。

 すべてが終わったのは十三時少し前だった。

「おつかれさまでした」

 着てきたクリーム色に小花が散らされたワンピースに着替えた私は、スタッフにサロンの方へ案内される。そこで朔也さんがソファに座っているのが見えて駆け寄る。

「朔也さんっ!」

「おつかれ」

 彼はソファから腰を上げた。

「これから連絡しようと思っていたのに」

「二時間くらいだと言っていただろう? 来たばかりだ。ランチへ行こう」

 そばにいたスタッフから次回の予約カードをもらい、私たちはブライダルサロンを後にした。
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