罪か、それとも愛か
琴羽はゆっくりと体を起こして、窓のカーテンにそっと触れる。
わずかに出来たカーテンの隙間から見えるのは、水上家だ。
二階の一室に灯りがついている。
冬輝の部屋だ。
人影も確認できる。冬輝の部屋は窓辺に机を置いているからだ。勉強しているのだろう。
それが見えただけでなんだか、ホッとする。
もう、頼らないと決めた。甘えは自分をダメにするだけ。これ以上冬輝に迷惑かけたくない。
だけど。
冬輝には愛紗というカノジョがいると分かっているのに。
ーー私は本当に弱くて罪深い。
冬輝の温もりが欲しい。何も言わずに包み込むように抱きしめて欲しい。それだけでこのいい知れぬ寂しさも、不安も、晴れる気がしてたまらない。
その時だった。スマホにメッセージが届いた。
[琴羽、声が聞きたいよー!今電話していい?]
夏姫だ。夏姫は大阪にある大学の看護科に入学し、学校の寮に入っていた。
メッセージを見た途端、嬉しくてすぐに電話をかける。
「夏姫?」
『琴羽!元気?今大丈夫だった?』
電話から元気いっぱいの夏姫の声が聞こえる。それだけで、胸の奥がツンとする。
「大丈夫、うちに帰ってきたとこ。夏姫、大阪はどう?」
『それがさぁ、琴羽〜聞いて!』
二人で近況報告をする。久しぶりに気の置けない夏姫とのおしゃべりに、疲労感も和らいでいった。
わずかに出来たカーテンの隙間から見えるのは、水上家だ。
二階の一室に灯りがついている。
冬輝の部屋だ。
人影も確認できる。冬輝の部屋は窓辺に机を置いているからだ。勉強しているのだろう。
それが見えただけでなんだか、ホッとする。
もう、頼らないと決めた。甘えは自分をダメにするだけ。これ以上冬輝に迷惑かけたくない。
だけど。
冬輝には愛紗というカノジョがいると分かっているのに。
ーー私は本当に弱くて罪深い。
冬輝の温もりが欲しい。何も言わずに包み込むように抱きしめて欲しい。それだけでこのいい知れぬ寂しさも、不安も、晴れる気がしてたまらない。
その時だった。スマホにメッセージが届いた。
[琴羽、声が聞きたいよー!今電話していい?]
夏姫だ。夏姫は大阪にある大学の看護科に入学し、学校の寮に入っていた。
メッセージを見た途端、嬉しくてすぐに電話をかける。
「夏姫?」
『琴羽!元気?今大丈夫だった?』
電話から元気いっぱいの夏姫の声が聞こえる。それだけで、胸の奥がツンとする。
「大丈夫、うちに帰ってきたとこ。夏姫、大阪はどう?」
『それがさぁ、琴羽〜聞いて!』
二人で近況報告をする。久しぶりに気の置けない夏姫とのおしゃべりに、疲労感も和らいでいった。