罪か、それとも愛か
琴羽が笑いかけてくれるだけで、世界の色が明るく変わる。
愛紗にかき乱された時間も全て、琴羽が特別な存在だと思い知るための大切なプロセスだったと思えてくる。
琴羽の生きる世界には冬輝がいる。琴羽にとって当たり前の世界は、同時に冬輝にとっても同じ。
それはこれからも変わらない。
ーーこれからも琴羽の一番近くで支えていく。
琴羽の笑顔を守りたい。
冬輝は強くそう願った。
「今回の件で、ひとつだけ宮崎に感謝していることがある。
これからは迷うことなく、琴羽に寄り添って生きていくと、改めて強く決心できたことだ。
琴羽は『一条』の名を背負って世界を飛び続けるだろう。
でも、疲れた日には羽を休めてのんびり休んで欲しいし、辛い時には寄りかかってほしい。慰めて欲しければ抱きしめるし、叱って欲しければ叱る。
ワガママなら何でも叶えるから。
俺はこれからも琴羽にとって、一番近くにいて当たり前の存在でいたい。気を張らず、心休める場所でいたい」