罪か、それとも愛か
※
琴羽は、驚いて目を見開き冬輝を見上げた。
いつもと変わらぬ優しい笑顔がそこにある。
木漏れ日のような穏やかなこの冬輝の笑顔に、何度救われただろう。
苦しみに苛まれて弱っている時、そっと寄り添って優しく包んでくれる。ここでなら無防備でくつろげる。
ーー冬輝のそばにいたい。
そんな思いが湧き上がってくる。
だが、懸命に抑え込む。
「私は『一条』の為にただひたすらに飛び続けるだけ」
「わかってる。琴羽がどんな覚悟で生きているか」
冬輝は琴羽の手を掴み、グッと引き寄せた。
二人に距離がなくなり体が密着する。
久しぶりに冬輝の体に密着して、その温もりに琴羽は心まであたたかくなる。
ーーダメだ。
二人きりになると、心が緩む。甘えてしまいたくなる。
甘えは自分をダメにするだけ。
私の人生は母への贖罪の人生。己を律し、幸せとは無縁に一人で戦って生きていくのだ。
だから、もう冬輝には頼らないと決めたのに。
何度もそう言い聞かせてきた琴羽の心が葛藤する。
こうして側にいてくれると、安堵して寄りかかりたくなる弱い自分が首をもたげてきた。
それをを見透かしたように冬輝は、体を強張らせて距離を取ろうとする琴羽の手をさらに力を込めて握る。
琴羽は、驚いて目を見開き冬輝を見上げた。
いつもと変わらぬ優しい笑顔がそこにある。
木漏れ日のような穏やかなこの冬輝の笑顔に、何度救われただろう。
苦しみに苛まれて弱っている時、そっと寄り添って優しく包んでくれる。ここでなら無防備でくつろげる。
ーー冬輝のそばにいたい。
そんな思いが湧き上がってくる。
だが、懸命に抑え込む。
「私は『一条』の為にただひたすらに飛び続けるだけ」
「わかってる。琴羽がどんな覚悟で生きているか」
冬輝は琴羽の手を掴み、グッと引き寄せた。
二人に距離がなくなり体が密着する。
久しぶりに冬輝の体に密着して、その温もりに琴羽は心まであたたかくなる。
ーーダメだ。
二人きりになると、心が緩む。甘えてしまいたくなる。
甘えは自分をダメにするだけ。
私の人生は母への贖罪の人生。己を律し、幸せとは無縁に一人で戦って生きていくのだ。
だから、もう冬輝には頼らないと決めたのに。
何度もそう言い聞かせてきた琴羽の心が葛藤する。
こうして側にいてくれると、安堵して寄りかかりたくなる弱い自分が首をもたげてきた。
それをを見透かしたように冬輝は、体を強張らせて距離を取ろうとする琴羽の手をさらに力を込めて握る。