罪か、それとも愛か

「ショウさん、マコさんまだ遅くなる?お風呂も入っていくなら用意するよ?」

カレーを食べる翔太に、夏姫が声をかけた。

「もうすぐ柊子ちゃんと一緒に帰ってくるはずだよ。風呂は大丈夫。ありがとな。
…それより、夏姫。あの子。冬輝のカノジョ。名前なんだっけ?」

翔太が、キッチンで冬輝の手伝いをしている愛紗にちらりと目をやる。

「あー、愛紗だよ。宮崎愛紗」
「冬輝のやつは、女の趣味悪いな」
「ショウさんも、そう思う?」
「あぁ。見た目は清楚だけど、あの目。さりげないつもりだろうけど、上目遣いで男をたらし込む術を知り尽くした目だな」
「だよねー。さすがは、ショウさん。行動の全てがあざといんだよ、マジでムカつく女」

冬輝は、まさか翔太と夏姫がそんな話をしているとは気づいてもいない。ただ、愛紗は、チラチラとこちらを意識している。

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