罪か、それとも愛か


冬輝の名前を聞くと、彼の優しい声と微笑みが琴羽の脳裏をよぎった。
弱くなった心に少しずつチカラが湧いてくる。

いつでも優しく見守ってくれる、大切な人。

琴羽のドレス姿を派手だと言って仏頂面だったあの姿が、最後に見た冬輝の姿にしたくない。
もう一度会って、よく頑張ったと笑顔で褒められたい。

ーー私は負けない。大切な人達を守ってみせる。

その一心が恐怖を抑え込む原動力となり、琴羽は平静をとりもどした。



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