罪か、それとも愛か
「あー、カレー食べたら俺も冷たいのが食べたいな。
琴羽、冬輝に電話して俺と洸平の分も買ってくるように言って」

カレーを平らげた翔太が琴羽に言った。

琴羽はポケットからスマホを取り出して、冬輝に電話する。

が。

着信音はリビングテーブルの上から響いた。

「お兄ちゃん、またスマホ忘れてるよ」
「しょうがないなぁ、パパ、諦めて」
「やだね。琴羽、ちょこっと走って追っかけろ。車の鍵もそこにあるし、歩いて行ったならまだ近くだ」
「えー、しょうがないなぁ」

ここで面倒くさいと放置すれば、父はまちがいなく琴羽のアイスを横取りするだろう。それなら、冬輝を追いかけた方がいい。

琴羽は冬輝の忘れたスマホを持って急いで後を追いかけた。



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