罪か、それとも愛か

私のもの

案の定、少し駅に向かって走れば、冬輝と愛紗と思われる二人の姿が見えた。ちょうど街灯と街灯の間の暗い空間にいて、はっきりとは見えないが。

琴羽はぐんぐん二人との距離を縮める。


すると。


突然、愛紗が冬輝の腕に自分の腕を絡めた。距離をグッと縮めたかと思うと、足を止め、背伸びをして冬輝にキスをしかけたのだ。

琴羽は、ビックリして追いかける足を止め、思わず近くの街路樹の陰に身を潜めた。


「水上くん…帰りたくないよ」
「…」


甘える愛紗の声が聞こえ、琴羽は息を殺すようにして二人を見守る。
積極的な愛紗に対して、冬輝は静かに体を離した。


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