罪か、それとも愛か
「さて、後処理で今夜は忙しくなりそうだ。
翔太、お前も徹夜覚悟しろ」
「おぅ。任せろ。スタミナつきそうな夜食を頼むぜ。
さて、五嶋の息子はどうだ?落ち着いたか?
君の親父殿、ありゃダメだ。意気揚々と報道陣の前でベラベラとまぁ…」
「俺は大丈夫です。
もともと、この会場で落ち合っただけで普段から五嶋社長とは別々に暮らしていますから。ご迷惑をおかけしました」
五嶋は拓人と翔太に深々と頭を下げてから、改めて琴羽を見た。
「琴羽。俺、変わるよ。
琴羽と結婚して『五嶋』に一泡吹かせてやるだなんて情けない。自分の力じゃなく琴羽が努力して築いてきた力を利用しようなんて、甘く考えてた。
このままじゃダメだ。
俺も琴羽みたいに戦う。スキルを磨いて世界に通用する人間になる。
琴羽に並んでみせるから。婚約者候補に名乗り上げても、みんなが認めるくらいの男になってみせる」
己が身を置く世界の厳しさを知った五嶋は、強い意思を感じさせる顔つきに変わった。
「五嶋くんなら出来るよ。
いつかビジネスの頂点で会いましょう。きっと、今日のことが笑い話になる日が来るって信じてる」
五嶋は琴羽に手を差し出す。琴羽と握手をしてから、その場の一条家の一同に深々と一礼すると足取りもしっかりと去っていった。
翔太、お前も徹夜覚悟しろ」
「おぅ。任せろ。スタミナつきそうな夜食を頼むぜ。
さて、五嶋の息子はどうだ?落ち着いたか?
君の親父殿、ありゃダメだ。意気揚々と報道陣の前でベラベラとまぁ…」
「俺は大丈夫です。
もともと、この会場で落ち合っただけで普段から五嶋社長とは別々に暮らしていますから。ご迷惑をおかけしました」
五嶋は拓人と翔太に深々と頭を下げてから、改めて琴羽を見た。
「琴羽。俺、変わるよ。
琴羽と結婚して『五嶋』に一泡吹かせてやるだなんて情けない。自分の力じゃなく琴羽が努力して築いてきた力を利用しようなんて、甘く考えてた。
このままじゃダメだ。
俺も琴羽みたいに戦う。スキルを磨いて世界に通用する人間になる。
琴羽に並んでみせるから。婚約者候補に名乗り上げても、みんなが認めるくらいの男になってみせる」
己が身を置く世界の厳しさを知った五嶋は、強い意思を感じさせる顔つきに変わった。
「五嶋くんなら出来るよ。
いつかビジネスの頂点で会いましょう。きっと、今日のことが笑い話になる日が来るって信じてる」
五嶋は琴羽に手を差し出す。琴羽と握手をしてから、その場の一条家の一同に深々と一礼すると足取りもしっかりと去っていった。