罪か、それとも愛か

翌週。

ホテルの日本食レストラン。午後1時。
五嶋が指定してきた場所は、爆弾事件のあったあのホテルのレストランだった。

「琴羽!」

エントランスをくぐった途端、琴羽を見つけたのは五嶋だ。

「五嶋…くん?」

一瞬、分からなかった。もともとおしゃれだったが、どちらかといえば似合う似合わない関係なく流行りのものを身に着けるタイプだった。だがアメリカで洗練されたのだろう。仕立ての良いスーツを身にまとい、髪も短く切りそろえいかにも”デキる男”というオーラを醸し出している。

「よかった。思わず声かけたけど違ったらどうしようかって思ったよ。めちゃくちゃイイ女になって」
「相変わらず口がうまい。五嶋くんこそ、さらにかっこ良くなってる」
「ありがと。とりあえず、ランチしよう。日本食でよかった?」
「うん。ここの日本食レストラン最近リニューアルして、気になっていたのよ」

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