罪か、それとも愛か
「今は生活の全てが仕事なの。緊張感が当たり前になって解放されたいなんて思わなくなってしまった」
強がりだが、五嶋には充分効果のある言葉だった。
「恋愛に興味なさそうだね」
「五嶋くんは?彼女いるんでしょ?」
「気になる?」
「全然」
「少しくらい気にしてよー。俺はめちゃくちゃ気になってるのに」
「私の恋愛事情を?」
「そう。俺、ずっと琴羽の姿が忘れられなかった。ほら、あの爆発事件の時、犯人と対峙してさ。真っ赤なドレス翻して犯人と戦った姿が強烈だった」
「アハハ、忘れてよ」
「それまで、地味な子だなって思ってたんだ。家の事情でバイトばっかりして、苦労してるんだなって。カノジョの友達だから俺も友達ってくらいしか思ってなくて。
だからこそ、”一条の御令嬢”としての琴羽の姿は強烈だった。
一瞬で惚れたよ」
最初はポンポンと気兼ねなく会話ができることが、まるで学生時代に戻ったようで楽しかった。
だが、だんだん五嶋の様子に違和感を覚えはじめた。視線が落ち着きなく不自然な熱っぽさを感じる。
琴羽は、少々警戒をしながら言葉を選んだ。
強がりだが、五嶋には充分効果のある言葉だった。
「恋愛に興味なさそうだね」
「五嶋くんは?彼女いるんでしょ?」
「気になる?」
「全然」
「少しくらい気にしてよー。俺はめちゃくちゃ気になってるのに」
「私の恋愛事情を?」
「そう。俺、ずっと琴羽の姿が忘れられなかった。ほら、あの爆発事件の時、犯人と対峙してさ。真っ赤なドレス翻して犯人と戦った姿が強烈だった」
「アハハ、忘れてよ」
「それまで、地味な子だなって思ってたんだ。家の事情でバイトばっかりして、苦労してるんだなって。カノジョの友達だから俺も友達ってくらいしか思ってなくて。
だからこそ、”一条の御令嬢”としての琴羽の姿は強烈だった。
一瞬で惚れたよ」
最初はポンポンと気兼ねなく会話ができることが、まるで学生時代に戻ったようで楽しかった。
だが、だんだん五嶋の様子に違和感を覚えはじめた。視線が落ち着きなく不自然な熱っぽさを感じる。
琴羽は、少々警戒をしながら言葉を選んだ。