罪か、それとも愛か
「まったく…そんなくだらないことに悩む必要あるか!」

それまで黙っていた翔太が、珍しく苛立ちをあらわにして吐き捨てるように声を荒げた。

「パパ、くだらないなんてひどい。大きなビジネスチャンスよ」
「何がビジネスチャンスだ。それくらいの利益、一条なら大したことない!二度とそんなくだらない結婚するなんて言うな!
お前には冬…」

ガタン。

その時、翔太の言葉を遮るように廊下で何かが落ちる音がした。
翔太が不審に思って廊下をのぞく。

「冬輝?」

そこには荷物を落とした冬輝が呆然と立っていた。

< 202 / 252 >

この作品をシェア

pagetop