罪か、それとも愛か

「俺に務まると思いますか?」

恐る恐る尋ねた冬輝に、拓人は笑みさえ浮かべ大きく首を縦に振った。

「…あぁ。冬輝くんにしかできないと思ってる。
だがもちろんほかに結婚したい相手がいるなら無理にとはいわない。冬輝くんの人生に大きく関わることだ」

「いやそれはありません」


拓人に認められたことで、冬輝に自信がみなぎってくる。

「冬輝、琴羽。幸せの形って色々あると思う。二人で話し合って、お互いにとって最善の関係を築いていけばいい。お前たちなりの幸せを見つけろ。幸せになることを恐れるな。みんな、お前たちの幸せを願ってる。
パパは絶対的に琴羽の味方だから。冬輝、バシバシ鍛えるぞ、覚悟しとけ」

翔太に背中を押され、冬輝は恥ずかしそうにうなずいた。

拓人に認められてしまえば、琴羽は受け入れるしかない。
でもどうしても決心がつかない。頭の中がぐちゃぐちゃで、顔を曇らせながら立ちすくむしかなかった。

「じゃあ、あとは二人でじっくり話し合いなさい。花音、我々は帰ろう」
「私は冬輝くんと琴羽の結婚を諦めないから!私は好きな人と結婚して絶対に跡継ぎになる男の子産むわ。そしたら、二人も結婚してくれるよね」
「これは二人の問題だから。花音は余計な口を出すんじゃない」

興奮気味の花音をなだめながら拓人は自宅に帰っていった。

「俺は隣で洸平と飲んでくる。冬輝、琴羽のことは任せた」

翔太は隣家へと行ってしまった。



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