罪か、それとも愛か
ーーママの望んだ医師への道を諦めた私は、罪深い親不孝者。それなのに冬輝は一緒に歩くことで私の背負った罪を償う方法を見い出してくれた。

私のことをすべてわかってくれる。
冬輝と一緒に、生きていきたい。

「冬輝は覚悟を決めたのね?それならもう、悪いなんて思わないから。
徹底的に利用するわ。天にあっては比翼の鳥となり、地にあっては道理の枝とならん。私達いつでも一緒よ。
一条琴羽のまま、子供産む。
独身でパパになってよ」

「…望むところだ。
一生、琴羽のそばにいるから。
いつか、琴羽が名実共に俺の家族になってくれるように、『一条琴羽』に相応しい男になってみせる」

「私も負けていられないわね」

春の日差しのように心まで温かくなるような冬輝の極上の笑顔。その笑みが急接近して、柔らかな唇が重なった。
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