罪か、それとも愛か
琴羽がホテルストリーク最上階のレストランに到着すると、素早く支配人がやってきた。

「琴羽様。お連れの方はすでにお見えです」
「ありがとう。お料理のほうをお願い」
「かしこまりました。お部屋、ご案内いたします」

黒を基調としたシックなインテリア。東京を一望できる最高のロケーション。そんな特別室に、五嶋が所在無げに座っていた。

「琴羽!この間のランチに利用したホテルよりも明らかにグレード上じゃん。こんなところでディナーなんて食べたことないよ、すげーな。…いくらくらいするんだ?大丈夫かな、俺」

「ホテルストリークは一条グループよ。そんな心配いらない。
ここは、グループ関係者が接待とかで使う特別な部屋なの。気に入ってくれたらうれしい。お料理はシェフお任せにしたわ。いい?」

「いいに決まってるよ!やっぱ、『一条』ってすげぇな」
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